造形基礎III(水張り)
造形基礎IIIの準備で水張りをしてみました。
失敗がしづらい「平張り」は、紙に対して板が大きい必要があります。今回はB2サイズの木製パネルを購入し、B2サイズの水張り用画用紙を買ってしまったので今回は「パネル張り」に挑戦してみます。
(A1サイズのパネルであれば平張りができました)
確認や下準備以外は浴室で作業しました。
1.紙のサイズの確認
「パネル張り」では、木製パネルに対して大きめの紙を使用しますが、大きすぎる部分は切り取ります。折り曲げたときに水張りテープの厚みを超えない方がいいです。世界堂で購入した水張り用の画用紙は、そのまま使える大きさでした。
2.パネルの清掃
新しい木製パネルは、貼った紙が汚れるのを防ぐためアク抜きという作業をするそうです。濡らした雑巾などで表面を数回拭きます。拭くときはパネルのささくれに注意してください。
用意したパネルはきれいだったようで、ほとんど汚れがありませんでした。
3.画用紙を濡らす(表面)
まず初めに、画用紙の表面を上にして水に浸けます。この時に、画用紙の裏側にしるしを付けておくと後でわかりやすいです。 (裏面の四隅に鉛筆で丸を描いておきました)
15分くらい浸けておきます。
4.水張りテープを準備する
画用紙を濡らしている間に、水張りテープを切っておきます。 水張りテープは非常に湿度に弱いので、使う分だけを切ったらすぐにしまっておきます。ラップに包んで元の袋に入れておくのがいいようです。
用意する水張りテープは、木製パネル短辺用2枚と長辺用2枚です。どちらも木製パネルよりも少し長めに(+150mmくらい)切っておきます。
5. 画用紙を濡らす(裏面)
画用紙を浸けて15分くらい経過したら画用紙を裏返します。 この後も15分くらい置いておきます。
6. 画用紙の余分な水分を落とす
画用紙を裏返して15分くらい経過したら、水から取り出します。 水から取り出したら水が滴り落ちなくなる程度まで水を切ります。
7.画用紙をパネルに乗せる
水を切った画用紙を、木製パネルの上に載せます。 この時に、画用紙の表面が上になるように気を付けて、画用紙の折り代が均等になるように中心に置きます。 水分を持った画用紙がパネルに張り付き、細かい位置の調整がしづらいので、浴槽の蓋の上など作業がしやすい場所で行うのがいいと思います。(浴室から濡れた状態で出すと、ほこりなどのごみが付きやすいです)
8.水張りテープを水でぬらす(準備)
準備した水張りテープを濡らします。
水張りテープは裏表があり、見た目で艶があり、触ると少し粘着力がある面が接着面です。この面を水で濡らします。
ティッシュやペーパータオルなどを水でひたひたにし、粘着面が当たるようにその上を滑らせるだけで充分です。
注意点として、まとめて全部濡らすのではなく、使う直前に、使うテープだけを濡らしてから貼り付けます。
8.短辺をテープで固定する
画用紙の短辺の1辺を折り曲げ、テープで固定します。そのあとに反対側の短辺を、画用紙を張るようにしてテープで固定します。
テープ貼るときにも、パネルのささくれなどに注意した方がいいです。
9.長辺をテープで固定する
同じように画用紙が張るように長辺の片側をテープで固定し、反対側もテープで固定します。 テープを貼るときに、角が浮いていないことを確認したほうがいいです。また、4辺張り終わった後に、改めて辺と角に浮きがないか確認してください。
10.乾燥させる
半日から1日程度、陽の当たらない場所で乾燥させます。
造形ファイルにも書かれていますが、水分によって膨張した紙を板に張り付け、紙が乾く際に収縮することを利用して、パネルに紙がきれいに張った状態にするために行うようです。
そうすると、紙に均一に水分を供給すること、パネルに張り付ける強さを均等にすること、の2点に気を付けるとうまくいきそうです。
初めての挑戦は失敗しました。角の折り方が良くなかったので、乾燥したときにしわになってしまいました。
2回目は前回の失敗から学び、長辺を固定するときに角が浮いていないこと、最後にもう一度辺と角が浮いていないことを確認しました。
1回の作業に合計1時間弱掛かり、浴室も使うので失敗が1回だけで済んでよかったです。
今回はムサビの造形ファイルと、先輩のブログを参考にさせていただきました。